大震災のなかで――私たちは何をすべきか

大震災のなかで――私たちは何をすべきか (岩波新書)大震災のなかで――私たちは何をすべきか (岩波新書)
(2011/06/22)
内橋 克人
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この大震災は、何を問いかけているのか。大きな悲しみや苦しみ、喪失感のなかで新しい歩みを始めてゆかねばならない被災者・被災地に、私たちはどう向き合い、これからどんな支援をしていったらよいのだろうか。現地で活動を続ける医師やボランティアをはじめ、作家や学者ら33名がそれぞれの思いと考えをつづる。

【商品の説明】
二〇一一年三月一一日、東日本を襲った大震災は、何を問いかけているのか。大きな悲しみや喪失感のなかで新しい歩みを始めてゆかねばならない被災者・被災地に、私たちはどう向き合い、どんな支援をしていったらよいのだろうか。現地で活動を続けた医師やボランティアをはじめ、作家や学者ら三三名が震災の意味、復興の形をつづる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
内橋 克人
1932年神戸市生まれ。神戸商科大学卒業。神戸新聞記者を経て、1967年より経済評論家

【目次】
1 3・11は何を問うているのか(私らは犠牲者に見つめられている―ル・モンド紙フィリップ・ポンス記者の問いに(大江健三郎)
(私たちが知る)日本の終わりなのか?(テッサ・モーリス=スズキ) ほか)
2 命をつなぐ(未来への約束(山本太郎)
市民や企業の力、生かす仕組みを(大西健丞) ほか)
3 暮らしをささえる(試練が希望に変わるとき―釜石にて(玄田有史)
これからの住まいをどうするか(塩崎賢明) ほか)
4 復興のかたち(被災地には生活が続ている―「復興」への視点(湯浅誠)
後戻りする復旧ではなく新しい復興計画を(金子勝) ほか)

【登録情報】
新書: 272ページ
出版社: 岩波書店 (2011/6/22)
ISBN-10: 4004313120
ISBN-13: 978-4004313120
発売日: 2011/6/22
商品の寸法: 17.8 x 10.7 x 1.6 cm

*【カスタマーレビュー】
利用者口コミ評価生活の場の復興のために
本書は1930〜70年代生まれの33人の研究者・作家・NPO関係者・弁護士・看護師・僧らが、地震・津波・原発事故が重なった2011年3月11日の東日本大震災に関して、数カ月以内の時点で述べた短い見解を集めた本である。印象的な部分を以下に挙げると、第一に多くの論者が今回の震災を戦後復興、関東大震災、阪神・淡路大震災と比較している。第二に、復興に際しては、多くの論者がハード面の復興と共に、コミュニティの回復や地元住民の参加を強調している。被災者以外にとって被災地は事件の場だが、被災者にとって被災地は生活の場である。地元の中小工務店も活用し、自力再建をも支援すべきである。第三に、新自由主義政策が原発反対派の抑圧、役人の人材不足、地域間格差を通じて震災からの復興を困難にしている。中長期的には、震災と生活保障の危機という二重の困難の相関を見抜き、どこまで総合的に対処できるかが問われるのだが、震災を契機にもはや雇用や社会保障への財源は確保できないとする主張が、勢いを強めつつある状況が危惧される。第四に、災害弱者対策が政府・民間を問わず不備である。第五に、震災は原因となる力が社会の脆弱な構造に作用して発生する社会現象であるがゆえに、私たちのこれまでの日常を問い直す(ケアの在り方、仏教の在り方、国策への合意形成の在り方、情報伝達の在り方、電力供給の在り方等)。第六に、「がんばれ日本」は、心を病む人々にがんばれない自分への罪業感を高めさせかねない。第七に、大震災からの復興の際に、自営業の完全個人責任原則など、法律上の壁が存在することに注意が必要である。第八に、災害対策は、災害を防ぐことと、防御が破られたときに逃げることと、基本的に二段になっていなければいけない。前者の不備を後知恵で批判するより、後者の不備を改善すべきだ。

利用者口コミ評価今、私たちにできることは何かを考えるバイブル
地震後4か月が過ぎ、被災地に住む私たちにも、政府や、県、行政の取り組みの遅さばかりが目についている。被災後の罹災証明の調査も遅れ、異議申し立てに相当する、第2次調査や、第3次調査などは遅れる一方であり、そうした中で、修理したくても、なかなか修理できない現状がある。本書は、かつて自分が阪神大震災で大きな被害を受けた内橋克人氏をはじめ、ノーベル文学賞の大江健三郎氏、派遣村で有名になった、湯浅誠氏、経済学者の金子勝氏など日本の良心といってもよい人たちの震災と復興へのエッセイ集である。被災者として打ち沈む私たちに希望の光を与えてくれた書であり私たち日本人が今後何をすべきかを指し示すまさにバイブルであった。

利用者口コミ評価震災を『他人事』にしないためにも一読を
33名の方が今回の震災について寄せている「雑文集」だ。それぞれが今回の震災を真摯にとらえ、文を寄せていることが伝わってくる。さまざまな視点で書かれているのでひとつひとつに新鮮さも感じる。特に平朝彦氏の「広域液状化と闘う人々の力」は、浦安市の液状化現象というあまり書かれていない視点で話なので一読に値する。間もなく東日本大震災から4ヶ月になろうとしている。被災地以外ではこの震災を『他人事』と捉えている風潮も出始めているそうだ。我々が今回の広域に及ぶ震災をもう一度受け止め、復興に向けての気持ちを新たにするためにも一読をお薦めする。

東日本大震災に関する本・雑誌
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